
こうして久し振りに晴撮雨読のページを再開して、ひと月に一枚は写真を選んで載せていこうと考えていたが、7月の写真を選ばなくてはと思っているうちに、あっという間に9月になった。今年の夏は異常な暑さだったが、さすがに朝晩の空気には秋の気配が感じられる。ちょうどやって来ている大型の台風が行き過ぎれば、またひとつ季節が動くのだろう。今回の台風ではあちこちずいぶん大きな被害が出ているようだが、ニンゲンの狭い世界で何が起ころうと、そんなこととは無関係に季節は少しずつ移ろってゆくのだと、夏の終わりに少しだけ感傷的になっている。
話はかわって、不忍池から上野公園入口に向かう細い路地には、アダルトな映画を上映する映画館がある。ネットで検索してみると、色々なウワサのある建物のようだが、周囲のビルはピカピカの新しいモノに建て替えられてしまって、映画館のあるその一角だけがややいかがわしく異彩を放っている。公園や駅、アメ横などの賑やかな通りに抜ける近道とあって、子どもから大人まで、足早に歩く会社員から、大きなリュックを背負った外国人観光客まで、日中、知る限りでは人通りの絶えることがない。夜の様子はそう言えば見たことはないが、この路地は、ボクもまたちょくちょく歩き、通り抜ける道だ。
この日はちょうど、不忍池の蓮の咲き具合はどうかと、ご近所散歩のついでに、ぶらぶら歩いているところだった。目の前を行く外国人の幼い子どもが、おそらく、看板の意味やそのいかがわしさなどまったく知らぬままに映画館の立て看板に触れて、それがまるでアダルト女優さんの頭を子どもがポンポンしているようで、反射的にカメラを構えた。その時にマウントしていたレンズはMFの中望遠マクロで、フォーカシングが間に合うはずもなく、面白いと感じたシーンは残念ながら撮り損ねた。もしかするとまた何か起こるかも知れないとファインダーを覗いてしばらく待ってみたが、そこに二匹目のドジョウがいるワケもなく、やはり撮り逃がした写真は大きいのだった。
話はかわって、不忍池から上野公園入口に向かう細い路地には、アダルトな映画を上映する映画館がある。ネットで検索してみると、色々なウワサのある建物のようだが、周囲のビルはピカピカの新しいモノに建て替えられてしまって、映画館のあるその一角だけがややいかがわしく異彩を放っている。公園や駅、アメ横などの賑やかな通りに抜ける近道とあって、子どもから大人まで、足早に歩く会社員から、大きなリュックを背負った外国人観光客まで、日中、知る限りでは人通りの絶えることがない。夜の様子はそう言えば見たことはないが、この路地は、ボクもまたちょくちょく歩き、通り抜ける道だ。
この日はちょうど、不忍池の蓮の咲き具合はどうかと、ご近所散歩のついでに、ぶらぶら歩いているところだった。目の前を行く外国人の幼い子どもが、おそらく、看板の意味やそのいかがわしさなどまったく知らぬままに映画館の立て看板に触れて、それがまるでアダルト女優さんの頭を子どもがポンポンしているようで、反射的にカメラを構えた。その時にマウントしていたレンズはMFの中望遠マクロで、フォーカシングが間に合うはずもなく、面白いと感じたシーンは残念ながら撮り損ねた。もしかするとまた何か起こるかも知れないとファインダーを覗いてしばらく待ってみたが、そこに二匹目のドジョウがいるワケもなく、やはり撮り逃がした写真は大きいのだった。