
ここ数年、年末年始にかけては南伊豆の小さな宿に泊まって年を越している。宿から初日を拝むことはできないが、女将や中居さんの細やかな心遣いや、おもてなしの料理、すっかり顔なじみとなってしまった常連のご家族と、新年の挨拶を交わすのも楽しみのひとつになっている。そんなワケで、このところの「初写真」はいつも、宿で出される元旦の食卓風景だ。
もう繰り返し訪れている場所だから、やることはだいたい決まっている。元旦は伊豆最古の神社と言われる白浜神社に初詣。それから神社裏の白浜をブラブラ歩き、そのあとは爪木崎に野水仙を見に出かける。お昼は下田市内を散策して、夕方には奥石廊崎に行って、海に沈む夕日を眺めて過ごす。宿に戻って心づくしの夕食をいただき、温泉につかってのんびりとしているうちに、いつの間にかうとうとと眠りに就いてしまう。
翌朝、目覚めてからは、西伊豆の海岸沿いを沼津へと向かう。ここの海岸線から見える景色は本当に素晴らしく、特に冬場は空気が澄んでいて、海の向こうに雪化粧をした富士山の姿を拝めることが多い。沼津近辺の港では、多くの漁船に大漁旗が掲げられ、強い海風にはたはたとたなびいている。大漁旗の向こうに大きく形の良い富士の姿が見えたりすると、それだけでとても正月らしく、何ともめでたい気持ちになる。わざわざクルマをとめて、その風景をカメラにおさめずにはいられない。
今年は、遠出が億劫になっている両親と、南伊豆のその宿を訪れる予定でいたが、年末に父親が体調を崩してしまい、もちろん母親も行かないと言い出したから、残念ながら一緒には行かれなくなった。そんな理由もあって、この年末年始は、やや複雑な気持ちで新年を迎えることになった。幸いなことに、その後、父親の体調は改善して、今はすっかり元気になっている。
もう繰り返し訪れている場所だから、やることはだいたい決まっている。元旦は伊豆最古の神社と言われる白浜神社に初詣。それから神社裏の白浜をブラブラ歩き、そのあとは爪木崎に野水仙を見に出かける。お昼は下田市内を散策して、夕方には奥石廊崎に行って、海に沈む夕日を眺めて過ごす。宿に戻って心づくしの夕食をいただき、温泉につかってのんびりとしているうちに、いつの間にかうとうとと眠りに就いてしまう。
翌朝、目覚めてからは、西伊豆の海岸沿いを沼津へと向かう。ここの海岸線から見える景色は本当に素晴らしく、特に冬場は空気が澄んでいて、海の向こうに雪化粧をした富士山の姿を拝めることが多い。沼津近辺の港では、多くの漁船に大漁旗が掲げられ、強い海風にはたはたとたなびいている。大漁旗の向こうに大きく形の良い富士の姿が見えたりすると、それだけでとても正月らしく、何ともめでたい気持ちになる。わざわざクルマをとめて、その風景をカメラにおさめずにはいられない。
今年は、遠出が億劫になっている両親と、南伊豆のその宿を訪れる予定でいたが、年末に父親が体調を崩してしまい、もちろん母親も行かないと言い出したから、残念ながら一緒には行かれなくなった。そんな理由もあって、この年末年始は、やや複雑な気持ちで新年を迎えることになった。幸いなことに、その後、父親の体調は改善して、今はすっかり元気になっている。